
お久しぶりです。
地震前のことですが、ブラジルに取材に行っておりました。
「希望大国ブラジル」という連載企画が3月8日に始まり、東日本大震災の発生により、中断していたのですが、4月2日付けで再開しました。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/amr11040120120013-n1.htm
このなかで、東日本大震災への義援金を募るチャリティーマッチがブラジルで開かれることについて、触れています。
元日本代表監督のジーコ、元鹿島、ヴェルディのアルシンド、元セレッソ大阪のジルマール、ビスマルク、ペレイラ(元ヴェルディー)Jリーグ経験者が参加を表明しているほか、日本と直接関わりのない選手でも、生涯1000ゴール(諸説もあり)を記録したロマーリオやライーら、往年のセレソン(ブラジル代表)名プレーヤーも参加するようです。
ちなみにサンスポの報道にもありますように、
http://www.sanspo.com/soccer/news/110402/sca1104020504001-n1.htm
先日、大阪で開催された日本代表とJリーグ選抜のチャリティーマッチで劇的なゴールを挙げたカズこと三浦知良選手も招聘されていて、他の日本人選手も数人呼ばれているとのこと。
と、日本人選手といったところで、忘れてはいけないのは、
上記写真の方。呂比須ワグナーさん。
日本が初出場したフランスのW杯に日本代表で出場し、唯一のゴールをアシストした選手です。今は2月初旬から、サンパウロ州リーグのパウリスタFCで監督をしていらっしゃいます。
「日本人として何かできないかずっと考えていた。アルシンドさんから(出場依頼の)電話がかかってきたときは本当に嬉しかった」。日本での報道では呂比須さんの出場が記載されているものは未だ見つかりませんが、電話取材したところ、何としてでも出場したいとのこと。試合が開催されるパラナ州のクリチバまでは、1時間強で到着できるので、少しでもプレーするそうです。
実は、呂比須さんは、自身のパウリスタFCでも東日本大震災の復興支援のための取り組みを進めています。パウリスタFCには日本と直接関係する選手はいないのですが、(広報担当は日系人の方です)、日本語で応援メッセージを書いた白いTシャツを販売したり、次の試合でもチケットを半額にして、売上げを日本への支援物資にする方向で、チームの社長と交渉しているそうです。
それもこれも、呂比須さんが、「日本を本当に故郷だと思っている」こと、その実直な人柄でチーム関係者やファンからも強い信頼を得ていること、この両方があって初めて可能なことだと思います。実際、就任1カ月で、チームは目標のサンパウロ州リーグ、ベスト8進出を達成せんとするところまで来ています。
呂比須さんは、日本でなかなか指導者の道が見つからず、今はブラジルで実績を積んでいる形ですが、それだけに「故郷」に対する思いは、日本にいる日本人に負けないぐらい強く感じところがあるのかもしれません。
各国で、日本を応援するチャリティーや活動が開かれていますが、それを主目的とした試合が行われるのは、これまでにないのではないでしょうか。呂比須さんは「僕たちは日本のおかげで色んなことを経験できたとの思いがある。そしてブラジル人は日本人が好きだから、こういう事態の後、普通の生活につなげるように協力したい」。地球の反対側から、これだけ強い応援メッセージが送られていることに胸が熱くなると同時に、何とか被災地に届いてもらいたい、そして個人としての感情を交えると、何とかこの試合を日本で見たい!と願う次第です。
東京電力にて


by 森川潤
ブラジルのチャリティー 呂比…